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2011年1月15日土曜日

秋サケ漁にエコラベル~まずオホーツク産~

オホーツク管内産の秋サケ定置網漁について、
「海のエコラベル」認証取得に向け、審査を申請する動きがあります。

モベツ川もオホーツク海にそそぎむ川の一つで、
秋には、多くのサケが遡上しているのです。
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秋サケ漁にエコラベル
 ~道漁連申請へ 輸出競争力を強化~
(2011/1/11 北海道新聞)
※ 紙面記事→Googleドキュメントにリンク/561KB

 道漁連はオホーツク管内の秋サケ定置網漁について、英国の海洋管理協議会(MSC)による「海のエコラベル」認証の取得に向け、3月までに審査を申請する方針を固めた。エコラベルは環境に配慮した漁業を認証する制度で、国内のサケ漁の申請は初めて。欧米市場で競合するアラスカ産サケは取得を終えており、国際競争力を強化したい考えだ。
 審査期間は1年程度とみられ、早ければ来年秋の水揚げ分から、認証マークを付けて出荷や輸出ができる。
 エコラベル認証製品は欧米市場で定着しつつあり、米国の小売り大手ウォルマートは2006年から、北米で販売する魚介類を認証製品に限定している。道内での申請は、今春取得見込みのホタテ漁に続いて2例目。国内では、高知のカツオ漁などが取得している。
 道漁連は07年、「取得しなければ、国際市場で生き残れない」(幹部)などとして、道内沿岸全域の秋サケ定置網漁についてMSCの予備審査を受けた。
 ふ化放流事業が持続可能な漁業をうたうエコラベルの目的に合致していると判断したためだが、ふ化放流事業とは別の自然産卵の「野生魚」の数や生態の把握などの管理が不十分なことや他の魚種の混獲など。本審査に向けた課題が判明。道内沿岸全域で同時に取得を目指すべきかを検討し、他地域より輸出の依存度が高いオホーツク管内産の秋サケ漁を先行させることにした。
 同管内産の秋サケは年間漁獲量約6万トンのうち半分が中国の加工場を経て欧米に輸出されており、競争力強化が必要なことから、年間約2千万円に上る野生魚の管理経費も「効果に見合う」と判断したという。
 野生魚の管理については北見管内さけ・ます増殖事業協会に委託し、昨年秋にオホーツク管内の河川で調査を行っており、予備審査で指摘された課題はおおむね解決できる見込み。申請すれば、取得は確実とみられる。
 北大大学院水産科学研究院の帰山雅秀教授(魚類生態学)は「環境に負荷を与えない漁業でなければ、消費者に相手にされなくなる」と指摘。道漁連は「消費者に認証の意義をPRするとともに、将来的には他地域についても申請を検討したい」と話している。

【海のエコラベル】
海の環境を保全し、天然の水産資源を持続的に利用する漁業を国際的に認証する制度。MSCはロンドンに本部を置く認証機関で、世界的な乱獲を防ぐため、1997年に発足した。資源管理や環境保全に関する一定の基準を満たした漁業に認証を与える。現在、世界103の漁業が認証を取得し、134の漁業が審査を受けている。

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以上

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