CBD-COP10会場にて、JUCON(「美ら海・沖縄に基地はいらない!」キャンペーン)が呼びかけていました『CBD-COP10開催国・日本の開発行為に対するNGO共同宣言』にモペッ・サンクチュアリ・ネットワークとして賛同し、国内20の賛同事例の一つとして取り上げられました。
宣言は、11月9日に環境省に提出されたとのことです。
宣言と賛同事例の全容につきましては、
以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.jelf-justice.org/prefecture-map/jucon-box.htm
(以下、宣言文のみ掲載)
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「CBD-COP10 開催国日本の開発行為に対するNGO 共同宣言」
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の議長国である日本政府は、「ポスト2010年目標(新戦略計画)の原案」パンフレットを下記サイトで公開している。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/seibutsu_tayosei/pdfs/post2010.pdf
この原案(2010年9月26日現在)には、次の五つの戦略目標が掲げられている。
戦略目標A・生物多様性の損失の根本原因に対処する
戦略目標B・生物多様性への直接的な圧力を減少させる
戦略目標C・生物多様性の状況を改善する
戦略目標D・生物多様性の恩恵を強化する
戦略目標E・能力構築などを通じて条約の実施を強化する
その上で、《全ての人々が生物多様性の価値を認識する、生物多様性の価値を政府の計画に組み込む、生物多様性に有害な措置を廃止する》など20項目の目標をあげている。
また「ミッション(短期目標(2020年))」として、次の2案を掲げている。
案1 生物多様性の損失を止めるための効果的かつ緊急な行動を実施する
案2 効果的かつ緊急な行動を実施することにより、2020年までに生物多様性の喪失を止める
さらに「ビジョン(中長期目標(2050年))」として、《この戦略計画のビジョンは、「自然と共生する」世界であり、すなわち「2050年までに、生物多様性[自然資本]が評価され、保全され、回復され、そして賢明に利用され、それによって健全な地球が維持され、全ての人々に不可欠な恩恵が与えられる」世界である。》と記している。
このための取り組みを「里山イニシアティブSatoyama Initiative」と名づけて、COP10 議長国である日本が地球規模で今後の条約の関連活動に盛り込もうとしている。
しかし、日本政府は国内でその立場や戦略目標と矛盾した数多くの政策を行っている。生物多様性のホットスポットである沖縄本島北部東海岸の辺野古沿岸海域と大浦湾を埋め立て米軍海兵隊飛行場とする事に代表されるように、生物多様性を次々と破壊してやまない。また、外国における政府開発援助(ODA)などで、この戦略目標に反する様々な事業を行っている。
日本発の取り組みとして「里山イニシアティブ」など、あたりさわりのない政策に終始し、貴重な生態系の破壊を放置して生物多様性破壊事業を止めない事は問題である。
次頁以降にこれらの生物多様性破壊事業を具体的に列記し、COP10 参加国や参加NGO に知らしめるとともに、直ちに当該事業を見直し、COP10 に掲げた戦略目標を達成するよう日本政府に求める。(また、当該事業の中止を求めることに賛同するNGO 団体の署名も添付する。)
2010年10月25日
「COP10におけるNGO共同宣言」・賛同者一同
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