mixiチェック モペッ・サンクチュアリ・ネットワーク: これまでの主な動き① 2009年12月~2010年1月

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2010年9月20日月曜日

これまでの主な動き① 2009年12月~2010年1月

紋別の産廃処分場計画に関する主な記事を集めました。
(2009年12月~2010年1月)

紋別市とリテック社が公害防止協定~環境保全を万全に
(北海民友新聞 2009/12/23)
 紋別市は22日、元紋別に建設が計画されている産業廃棄物最終処分場の設置者である株式会社リテック(渚滑9、佐藤伸也社長)と公害防止協定を締結した。協定は、環境保全対策、水質調査、排水基準など22の項目で構成され、最終処分場から排出される浸出水については、汚水処理が行われ、国の排水基準より厳しい条件を満たす水質で放流することを義務付けている。
 リテックは紋別市の北東開発工業のグループ会社。元紋別に計画している最終処分場は、破砕処理施設、堆肥化施設などの中間処理施設と、最終処分場から構成される。処理対象物の汚泥、動植物性残さなどは、中間処理施設で再資源化され、それにより生じる残さと資源化できない廃棄物を埋め立て処分する。
 埋め立て後、有害な水がしみ出さないように対策を講ずる「管理型」の最終処分場となっている。敷地面積は41ヘクタール。埋め立て容量は12万5500立方メートル。
 協定書は、市民の健康や環境の保全、農林水産資源への影響を未然に防止することを目的にしている。全国の同様の施設での公害防止協定を参考にしながら、先進的な例を取り入れていて、住民の施設への立ち入り調査権、被害補償の規定のほか、他市では例が少ないとされる、事業者に対する損害賠償保険への加入を義務付けている。さらに保険の対象外となる損害についても準備金を積み立てるよう求めている。


元紋別の産廃処分場計画で、地元住民らが143人の反対署名提出
(北海民友新聞 2010/1/5)
 株式会社リテック(佐藤伸也社長、渚滑9)が、元紋別の豊岡地区に建設を計画している産業廃棄物最終処分場について、建設に反対する住民有志らによる会(鈴木善吉代表)が昨年12月29日、宮川良一紋別市長に対して、建設に反対する143人分(元紋別地区110人、新生・南丘地区33人)の署名を提出した。
 反対署名の趣意書では、市が「住民への十分な説明も意見聴取もないままに」リテックと産廃処分場を建設するための公害防止協定を結んだことに「強く抗議します」とし、「ダイオキシン類を詰めたドラム缶を土中に永久埋設する」ことの危険性を指摘。「公害防止協定を認めることはできません」などとしている。そのうえで「孫子の代にかけがえのない元紋別の自然環境を手渡す責任を自覚する私たちは、市長に対して改めて強く、当該施設建設計画への反対表明を要求します」としている。
 署名を受け取った宮川市長は「市としては住民と対峙するのではなく、きちんと管理し、安定的に処理し、公害を防ぐための施設とするよう協定を結んだことを理解してほしい。改善しなければならない部分はいくらでもやる」と対応し、理解を求めた。
 しかし住民有志側は「国の基準をパスすればいいという問題ではない」などとして市に再考を求めた。
 市とリテックは12月22日に公害防止協定を締結している。環境保全対策、水質調査、排水基準など22項目で協定し、法律や法令で定められた事項を守ることをうたっている。
 住民有志らの会は、道知事に対して、同産廃最終処分場の計画を許可しないよう求める署名を網走支庁を通じて提出する予定。

元紋の産廃処分場計画、リテック社が建設反対の住民に説明会
(北海民友新聞 2010/1/20)
 株式会社リテック(佐藤伸也社長、渚滑9)が元紋別・豊岡地区に建設を計画している産業廃棄物最終処分場について18日、同社は建設に反対する住民有志らによる会(鈴木善吉代表)などへの説明会を紋別市役所で開催した。安全性に問題があると主張する住民側と、安全性に十分配慮するというリテック側の説明は平行線をたどり、今後も協議を継続することになった。リテックと公害防止協定を結んでいる紋別市からは宮川良一市長らが出席した。
 住民有志の会では同最終処分場の建設計画に反対する地域住民らの署名を昨年12月、市に提出。ダイオキシン類を詰めたドラム缶を土中に埋設することや、遮水ゴムシートは「メーカーの保証期間がわずか15年しかない」ことの危険性を訴えていた。
 18日の説明会でリテック側は、国の基準値を超えたダイオキシンを含んでいる燃え殻・灰は扱わないし、ドラム缶で埋立て処分することはない、と説明。また遮水シートについても、メーカー側からは「外圧及び想定外の地震等がない限り理論上、永久的に機能する」との回答を得ていて、現時点で最高水準にあることを説明した。人為的なミスに対しても、安全確認を行っていくことを強調した。また同処分場で扱う廃アスベストは、溶出や飛散のないものに限ることを示した。
 しかし住民側は「基準値以下のダイオキシンはあるはずで危険だ。遮水シートにしても、想定外のことがあったらどうするのか。そもそも遮水シートに限界があることは専門家も指摘している」と主張。さらに「一民間企業が、将来にわたって安全です、などと言えるはずがない」と不信感を表した。
 リテック側は「現段階では最高の技術とモノを使っているし、法律や指導を守ってやっていることを分かっていただきたい」として理解を求めた。
 宮川市長は、平成19年に市の埋立て処分場が、産業廃棄物の受入れを中止したことから、市外の産廃処理施設で処理されていて、他の地域に負担を強いている現状を説明。「リテックが計画している最終処分場は、産業界にとっても輸送コストの削減や、今後の施設拡充を検討している事業者にとっても安心して廃棄物処理を委託できる施設として、期待している」として、基本的には新しい産廃処分場を歓迎する意向を示した上で「豊かな自然を次世代に引き継ぐことは我々の責務であり、同処分場が適正に維持管理されるよう、道と連携して監視・指導していく」として住民側に理解を求めた。

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◆お知らせ◆

9/26 緊急集会「母なるモベツ川を汚さないで」

紋別における産廃処分場建設の問題点
~アイヌ民族の権利と生態系保全~
■ と き 2010年9月26日(日)13:30 ~
■ ところ 札幌市教育文化会館 3F 301研修室

詳しくは9/19付けの当ブログ記事をご参照ください。

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