mixiチェック モペッ・サンクチュアリ・ネットワーク: 10月 2010

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2010年10月26日火曜日

モペッ・サンクチュアリ ・ネットワークのリーフレットです

モペッ・サンクチュアリ・ネットワークのリーフレットです。
COP10関連行事参加の際にも、配布しました。

◆リーフレット「母なるモベツ川を汚さないで」
(Googleドキュメントにリンク/340KB)

ぜひ、ダウンロード(または印刷)していただき、
身近な方やお知り合いの方へ、お伝えください。

よろしくお願いします。

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ご案内中です

 環境大学第1講「ゴミはどうする?」
  平成22年11月4日(木)午後6時半~
  (紋別市民会館2階会議室)

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COP10関連行事に参加しました(10/17-20)

名古屋市内で開かれている
COP10の関連行事に参加し、実践事例を報告しました。

◆「産廃埋設なくす努力を」  道アイヌ協 紋別・畠山さん報告
(2010/10/20 北海道新聞)
 ※写真入り記事→Googleドキュメントへリンク

 生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の関連行事に合わせ名古屋市内で多数開かれている関連行事には、道内関係者も講師として参加している。19日は帯畜大の柳川久教授が道内の森を守る取り組みについて、また道アイヌ協会紋別支部の畠山敏支部長が先住民族と生物多様性の関係についてそれぞれ話した。
 柳川教授は、道路によって生息場所が分断された動物のための通路「アニマルパスウェイ」に関するシンポジウムで講演。エゾリスやエゾモモンガが安全に渡れるよう考案した橋やジャンプ台を紹介し、「個々の動物に対する通路ではなく景観レベルで考えといけない」と話した。
 一方、環境教育のフォーラムで地方からの実践例を報告した畠山支部長は、漁業者としての体験を基に森や川の重要性を強調。紋別市内の水源域に建設される産業廃棄物処理場建設に反対する立場から「人間が出すごみを自然の中に埋めなくていいように努力すべきだ」と訴えた。
 報告を聞いたフィンランドの女性研究者ハンエラ・マンネラさんん(32)は「アイヌ民族のことは知らなかった。先住民族が大切にしている自然を守るために、もっと主張すべきだ」と話していた。

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2010年10月23日土曜日

環境大学 第1講「ゴミはどうする?」のご案内

と き 平成22年11月4日(木) 午後6時半から
ところ 紋別市民会館2階会議室

ゲスト講師 
 廃棄物処分場問題全国ネットワーク代表 藤原寿和さん

主 催 「環境大学」実行委員会
連絡先 代表世話人 鈴木啓太
     E-mail:kankyodaigaku@gmail.com
     FAX/TEL:0158-24-1008
後 援 紋別平和運動フォーラム

<実行委員から>
 環境の世紀です。「次代にどんな環境を手渡せるか」に責任を痛感する私たち実効委員は、環境に関わる問題をよく聞き、事実とそうでないものを科学的に見分け、そして自分の頭で考える機会を自前で作ることにしました。
 第1回は、ごみの処理についての学習会です。市内元紋別には、建設中の産業廃棄物最終処分場があります。これを一つのきっかけとして、全国の産廃施設の現状に詳しい専門家のお話を聞きながら、質問時間もたっぷりとって、実りある学習会にしたいと思っています。ご一緒に勉強してみませんか。

2010年10月8日金曜日

母なる川をこれ以上汚さないでください/鷲頭幹夫

月刊「むすぶ」476号より

母なる川をこれ以上汚さないでください/鷲頭幹夫 (リンク)
(googleドキュメントにリンク/pdf 1MB/ 全14ページ)

「私にはアイヌとしての夢と誇りがあるんです」
~アイヌ漁師・畠山敏さん達の復権運動
 民族の自立・自活へ 生存捕鯨、鮭鱒資源管理、産廃反対…

※鷲頭幹夫(紋別市・半農半筆/モペッ・サンクチュアリ・ネットワーク事務局)

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《文中より引用》

「2010年2月27日という日は、ぼく達夫婦にとってもアイヌ民族の漁師畠山敏さん達にとっても記念すべき特別な日になりました。「持続可能な紋別」をテーマに前日から開かれていたワークショップの参加者の中から、紋別アイヌの復権運動に連帯しよう、というネットワークの設立が合意され、アイヌ民族もそうでない人々も共に力を合わせながら自然との一体感を誰もが味わえる(仮)「モ・ペツサンクチュアリ構想」を進めていこうという動きがスタートした日です。」

「もう一つ不思議な偶然が重なっていたことが後でわかりました。近所に住む福原運造さんが愛用のカメラで気に入った風景を撮り歩く途中、我が家の目の前に架かっている宝生橋の歩道から、モベツ川に飛来したオオワシの雄姿を素晴らしい構図でとらえたのもこの日でした。国の鮭鱒増養殖事業が行われず、自然産卵の感動的な光景が毎年繰り返されているモベツ川の資源管理権を先住アイヌ民族に返して、誰でも自然に親しめる場所にしていこうという(仮)「モ・ペッサンクチュアリ構想」の話を聞いた福原さんは喜んでこのオオワシの写真をプレゼントしてくださいました。」

「このレポートは50歳代半ばころまで「アイヌが嫌いでアイヌをやめたくてしょうがなかった」敏さんが「よし、アイヌに徹して生きてやろう」と決心して、全国に先駆けてアイヌ民族生存捕鯨を認めるよう政府に求めてきた経緯とともに、2007年9月13日、国連総会が日本政府代表も含めた141ヶ国賛成で採択した『国連先住民族宣言』の基本精神(先住民族の自決権)を根拠とした政府や北海道知事への具体的な要求と提言活動を続ける敏さんに頼まれて、作文のお手伝いをしながらぼく達和人が問われている「和解と共生」の道筋を考えた記録です。」

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2010年10月7日木曜日

9月29日リテックが起工式を行いました

起工式が、9月29日に行われました。

地元町内会は、9月17日付けで、
㈱リテック及び紋別市長あてに、公害防止協定案を提出し、
話し合いの場を設けることを求めましたが、
もとめた期日までに、
その機会を設けるという回答を得られませんでした。

そのため周辺住民の多くは、起工式へは不参加。
当日、周辺住民の参加は3名(建設反対者含む)でした。



◆地元町内会による公害防止協定案
(2010/9/17)


㈱リテック社長 様
紋別市長 様

2010917

元紋別第一町内会


私たちと三者による公害防止協定締結のための話し合いの場を設けてください。
 豊岡(正しくは「丘」)川水源域に建設の始まった産廃処理処分場について、取り直しのつかない環境汚染への不安と恐怖をぬぐえないままでいる私達が、最低限安心・信頼できる条件を「協定案」として添付しますので、話し合いの場を設けるかどうか、起工式出欠返信しめ切り日の922日以前にご回答お願いします。式典の出欠の判断とご連絡は、そのご回答の内容を確認した後にさせていただきますので、よろしくお願いいたします。




(添付資料)


公害防止協定書(案)

元紋別第一町内会


(前文)紋別市元紋別241番地に建設中の「紋別産業廃棄物総合処理施設」について「地元住民」(元紋別第一町内会)と株式会社リテックと紋別市の三者は、市内外の塵業界から排出される廃棄物への多種多様な化学物質の含有・付着・混入が避けられないという現状を認め、埋め立て最終処分地そのものが今後周辺環境にとって重大な汚染源になる可能性を持つという共通認識のもとに下記の公害防止協定を締結する。
 この協定書は人為ミスとテンサイトを問わず「孫子の代に公害を遺してはいけない」という三者共通の目的のために作成するものである。(文中の「住民は元紋別第一町内会をさす」

1.水質・魚体検査
       放流水、地下水などのリテック社による定期検査とは別に「住民」の指定する第三者機関に水質と魚体の有害物質濃度等の抜き打ち検査を依頼し、結果を「住民」にすみやかに報告する。
2.立入調査
紋別市は常時監視体制をとるとともに、「住民」および「住民」の指定する第三者機関の施設への立ち入り調査を随時認めて、その費用などを保証する。
3.三者協議
施設の建設・操業に関して、三者のうち一者が申し出ることによって、紋別市が仲介する三者協議を開かねばならない。
4.閉鎖後の監視
道が施設閉鎖届を受理した後も、「住民」が認めるまで市の責任で「住民」の指定する第三者機関に依頼して水質調査を続ける。
5.補償方法
環境中に有害物質が流出する事故が発生した場合の被害調査の方法や補償の方法については、三者協議で具体的に確認しあわなければならない。

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起工式の様子について、地元紙が報じています。

◆産廃処理施設、本格工事スタート~元紋別の山中にリテックが建設
(2010/9/30 北海民友新聞)
 株式会社リテック(佐藤伸也社長)が元紋別の豊丘地区に建設する産業廃棄物総合処理施設の工事が本格スタートすることになり29日、その安全祈願祭が工事現場の山中で行われた。一次産業のまち紋別市にとって重要な施設であることから宮川良一紋別市長、知見喜美男紋別商工会議所会頭、阿部滋紋別漁協組合長、池田彰北見信金理事長ら約70人が集い、工事の安全を祈った。環境問題や先住民族の権利の観点などから一部住民やアイヌ協会紋別支部が反対を表明している同処分場だが、あいさつに立ったリテックの佐藤社長は「ようやく着工にこぎつけ感無量。責任の重さを実感している」と決意を述べた。23年11月頃完成。本格稼動は24年4月の予定。
 同処分場は埋立て式の管理型最終処分場を中核に、堆肥化処理、汚泥脱水処理、コンクリート再生処理などの中間処理施設を備える。汚泥、動植物性残さ、木くず、コンクリートくずなどを扱う。ホタテのウロなど動植物性残さは中間処理施設で再資源化され、資源化できない一部の廃棄物を埋立て処分する。敷地面積は約41ヘクタール。
 リテックによると施設から出る汚水は全て浄化処理を行い、国が定める排水基準値よりさらに綺麗な水質まで水処理を行など、環境面に配慮した最新の技術を導入しているという。
 リテックの申請を受けた道が審査し、今年7月に設置を許可した。8月には道から開発許可も受けている。
 安全祈願祭では関係者らが祭壇に玉串を奉納、佐藤社長らが鍬入れを行った。


以上

2010年10月4日月曜日

9/26緊急集会レポート② 当日資料集(pdfファイル)

緊急集会「母なるモベツ川を汚さないで」の資料集を
下記リンクにて、ご覧いただけます(全87枚)。

◆緊急集会「母なるモベツ川を汚さないで」資料集(リンク)
紋別における産廃処分場建設の問題点
 ~アイヌ民族の権利と生態系保全~
(googleドキュメント/pdf 6049KB ※予めファイル容量をご確認ください



以下、資料目次です。

【目次】
P1  モペッ・サンクチュアリ・ネットワークとは?(主旨案)
P2  子孫にツケを残す廃棄物埋立処分場~管理型処分場の問題点~
    (廃棄物処分場問題全国ネットワーク 共同代表 藤原寿和)
P13 アイヌ民族聖地を侵す“道”の姿勢を問う!
    (シャクシャイン顕彰会最高総括顧問 郷内 満)
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P15 オホーツク沿岸のアイヌ民族から日本国政府と北海道(知事)への緊急要請書
P20 アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会への提言
P22 西紋別地区のアイヌ民族から高橋はるみ北海道知事への緊急要請書
P25 「西紋別地区のアイヌ民族から高橋はるみ北海道知事への緊急要請書」
   に対する回答
P27 緊急要請書に対する回答について
P29 北海道環境生活部次長 笠原清隆様
P33 ご質問への回答について
P36 緊急:北海道知事への連名の要請文
P42 産業廃棄物最終処分場建設に関する要請について
P43 高橋はるみ知事との面談について(依頼)
P45 面談依頼に対する回答
P46 国連総会人権理事会、第15会期、市民外交センターの文書声明
P51 「モベツ川を汚さないで!」~紋別における産廃処分場建設計画をめぐって~
   (さっぽろ自由学校「遊」、モペッ・サンクチュアリ・ネットワーク 小泉雅弘)
P54 管理型処分場の問題点について
   (弁護士 坂本博之 ゴミ弁連事務局長)
P65 (仮称)紋別廃棄物総合処理センター事業概要
P70 公害防止協定書 ※平成21年12月22日に紋別市とリテックが締結したもの
P76 公害防止協定書(案)
   ※平成22年9月に地元町内会が紋別市とリテックへ提案・提出したもの
P77 夕張市民ネット通信
P81 新聞報道より
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「絵本・未来のこどもたちに、ステキなモベツ川を!」準備中

私たちの思いやメッセージを
より多くの方へ、
よりわかりやすくお伝えできるよう
現在、絵本(リーフレット)を作成しております。

まだ準備段階ですが、
紋別市民の方はもとより、道内各地域の住民の方々、
またこの問題を知り、私たちの思いに共感していただける方へ
お配りする予定です。
(カンパ制での配布を考えております)

完成次第、あらためてご案内いたします。

なお下記、リンクにて、
現時点の絵本(リーフレット)の内容をご覧いただけます。


絵本「未来のこどもたちに、ステキなモベツ川を!」(リンク)
 (googleドキュメント/pdf 948KB)

文・絵 小野有五
 (北海道大学・大学院地球環境科学研究院教授)

2010年10月1日金曜日

9/26緊急集会の参加者による集会決議

道による「紋別市廃棄物処理センター」設置許可の取り消しを求める決議

道は、私たちが問題点を指摘してその設置に反対してきたにもかかわらず、紋別市に計画されている㈱リテックの管理型産業廃棄物処分場を7月27日に認可しました。それを受けて、㈱リテックは9月2日より建設工事に着工し、9月29日には安全祈願の起工式が開催されようとしています。これを憂慮した私たちは、本日、紋別の現地からはもとより道内各地域の住民の方々の参加を得て、建設着工に抗議するため、札幌市内で緊急集会を開催しました。
紋別現地からの経過の報告と、研究者・専門家の立場からの問題点の指摘によって、この建設事業には以下のような法制度上また技術上の重大な欠陥や問題点があることが明らかになりました。

(1)今回建設されようとしている管理型処分場と同様の施設は全国ありますが、行政や業者がその安全性を保障していたにもかかわらず、遮水シートの破損や堰堤の倒壊、防災調整池の不当沈下による亀裂の発生、汚水漏れ検知装置の不具合など、重大な欠陥や問題が多く発生しているという事実が明らかになりました。

(2)㈱リテックのこれまでの説明では、受入れる廃棄物の安全性、および搬入禁止廃棄物へのチェックシステムや、無害化処理の具体的な方法が、まったく明らかにされておらず、これでは、安心、安全な処分場とは到底考えられません。私たちは、㈱リテックの技術的な能力や管理運用能力、ひいては、その経理的基盤が、この処分場を埋立中及び終了後の長期にわたって適切に遂行するには著しく不足しているのではないかとの疑問をもたざるをえません。

(3)全国の既設の管理型処分場の下流河川では、魚介類や水生動植物などの生態系に異変が生じたり、高濃度塩分の放流水のために稲の生育障害が起きているなどの事例が生じています。紋別の処分場から放流される処理水にも、発がん性や催奇形性、遺伝毒性、免疫毒性など内分泌かく乱作用(いわゆる環境ホルモン作用)を有する物質が含まれる可能性が大きいにもかかわらず、これまでの検討では、そのことを㈱リテックも許可を出した北海道庁もまったく考慮していません。

(4)本処理施設については、とくにその下流域で、日本の先住民族であるアイヌ民族がカムイチェップノミなどの伝統的行事を行っており、下流のモベツ川の遡上するサケなどの魚類にとどまらず、モベツ川そのものがアイヌ民族にとっては、聖地ともいうべき重要な自然となっています。2007年の国連による先住民族の権利宣言、2008年の国会議員による決議により、アイヌ民族の権利を尊重・回復しなければならないことは、国際的に要請された我が国の重要な責務であり、この意味からも、アイヌ民族にとっての重要な自然を壊す本処理施設については、先住民族の権利回復の観点から根本的な見直しが必要です。

(5)それにもかかわらず、道の設置した専門家委員会では、現地調査をいちども行わず、また全国で起きている同様の施設によって引き起こされている被害について検討することもなく、本施設計画を認可してしまいました。私たちは、まず、専門家委員会でどのような検討が行われたかを知るために、議事録を公開していただきたいと思います。

(6)以上の諸点から鑑みて、道庁は、これまでの検討が不十分であったことを認めて直ちに設置許可を取り消し、指摘された問題点等について、地域住民や、問題点を指摘する研究者・専門家を交えて再検討することを要請します。
 また、本計画が先住民族の権利に関する国際的な人権規準に反したものであることは、第15会期国連人権理事会(9月13日~10月1日)にも報告されており、北海道ばかりでなく日本の国際的な信用を著しく損なうことが懸念される点も確認しておきます。
 


2010年9月26日
 「紋別市廃棄物処理センター」建設問題検討緊急集会 参加者一同
     
 代表 畠山 敏 (モペツ・サンクチュアリ・ネットワーク代表)
 鷲頭幹夫 (モベッ・サンクチュアリ・ネットワーク事務局)
    小泉雅弘 (さっぽろ自由学校「遊」 理事)
    結城幸司 (世界先住民族ネットワーク・アイヌ 副代表)     
    藤原寿和 (廃棄物処分場問題全国ネットワーク共同代表)
    小野有五 (北大・大学院地球環境科学研究院教授)
    上村英明 (市民外交センター 代表)
    松木 清 (夕張市民ネット 副代表)
    築田敬子 (函館東山地域環境対策委員会 代表)