月刊「むすぶ」476号より
◆母なる川をこれ以上汚さないでください/鷲頭幹夫 (リンク)
(googleドキュメントにリンク/pdf 1MB/ 全14ページ)
「私にはアイヌとしての夢と誇りがあるんです」
~アイヌ漁師・畠山敏さん達の復権運動
民族の自立・自活へ 生存捕鯨、鮭鱒資源管理、産廃反対…
※鷲頭幹夫(紋別市・半農半筆/モペッ・サンクチュアリ・ネットワーク事務局)
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《文中より引用》
「2010年2月27日という日は、ぼく達夫婦にとってもアイヌ民族の漁師畠山敏さん達にとっても記念すべき特別な日になりました。「持続可能な紋別」をテーマに前日から開かれていたワークショップの参加者の中から、紋別アイヌの復権運動に連帯しよう、というネットワークの設立が合意され、アイヌ民族もそうでない人々も共に力を合わせながら自然との一体感を誰もが味わえる(仮)「モ・ペツサンクチュアリ構想」を進めていこうという動きがスタートした日です。」
「もう一つ不思議な偶然が重なっていたことが後でわかりました。近所に住む福原運造さんが愛用のカメラで気に入った風景を撮り歩く途中、我が家の目の前に架かっている宝生橋の歩道から、モベツ川に飛来したオオワシの雄姿を素晴らしい構図でとらえたのもこの日でした。国の鮭鱒増養殖事業が行われず、自然産卵の感動的な光景が毎年繰り返されているモベツ川の資源管理権を先住アイヌ民族に返して、誰でも自然に親しめる場所にしていこうという(仮)「モ・ペッサンクチュアリ構想」の話を聞いた福原さんは喜んでこのオオワシの写真をプレゼントしてくださいました。」
「このレポートは50歳代半ばころまで「アイヌが嫌いでアイヌをやめたくてしょうがなかった」敏さんが「よし、アイヌに徹して生きてやろう」と決心して、全国に先駆けてアイヌ民族生存捕鯨を認めるよう政府に求めてきた経緯とともに、2007年9月13日、国連総会が日本政府代表も含めた141ヶ国賛成で採択した『国連先住民族宣言』の基本精神(先住民族の自決権)を根拠とした政府や北海道知事への具体的な要求と提言活動を続ける敏さんに頼まれて、作文のお手伝いをしながらぼく達和人が問われている「和解と共生」の道筋を考えた記録です。」
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